第1話 それは職安から始まった。
2002年5月28日私は某4年生大学の商学部を卒業後、当時、まだ何とか活気のあった某証券会社に半営業職として入社しました。
ところが大組織の息苦しさとこのままずーーーっとここにいても何のキャリアを積む事が出来ないという焦燥感から、「よし。この際、手に職をつけて一生自分でやっていける会計士になろう」と思い立ち、即座に某証券会社を退社。
とはいえ、家は裕福な方ではなかったので昼間は働き、夜は専門学校という計画で行こうと思い、退職後、早速、就職活動を開始。
どうせ働くのだから実務経験の積める会計事務所にしようとターゲットを絞って就職雑誌を片手に職探しに勤しんだ。
当時の感触として事務所の要求する条件は以下の3点。
? 年齢は24歳位まで、
? 簿記・財務諸表論のいずれか1科目取得者(もしくは会計士捕の有資格者)
? 会計事務所での実務経験2年以上
ところが当時、年齢27歳、資格なし、経験なしの私を雇ってくれる所等無く自分の考え方の甘さを痛感。
そこで、最後の砦、職安に出掛けることに。
求人は結構あるもののあまりの月給の安さに愕然。
「9時〜17時で実務経験1年以上。月給12万円・・・。おいおい。これが神奈川県横浜市の求人かぁ。これでどうやって生活していくんだよぉ!!」と怒りすら込み上げてくる。
そして、更にぱらぱらと求人票を捲っていくと
「9時〜17時。未経験者可。資格不問。女性に限る。月給19万円。残業代なし。春夏には特別手当10万円を別途支給」
これは、願っても無い求人で私は早速職安のカウンターに行き、職員に「ここを紹介して下さい」と願い出た。
職員のお兄さんは書類を一瞥すると受話器を取って先方と交渉を始めてくれた。
「どうかまだ他の人に決まっていませんように・・・」
就職活動2ヶ月目にして掴んだラッキーな求人。カウンターの下で震える手を抑えつつ先方の返事を待つ。
「まだ決まっていないみたいで会ってくれるようですよ。今日か明日の午後に面接したいと言っていますがどちらが宜しいですか。」と職員のお兄さんは優しく聞いてくる。
髪はぼさぼさラフな格好だった私は、迷わず明日の午後でお願いした。
面接は明日の2時に決定。
「面接してくれる」
そのことだけで私はもう感謝感激雨アラレ。
雇ってくれた暁には一生懸命働くぞ。
その夜はもしかしたら道が開けるかもしれないという期待と果たして雇ってくれるのだろうかという不安から興奮してなかなか寝付くことが出来なかった。
また、実はよく姉が以前から言われていたのが、
「あんたは個人の事務所とか探しているけど実態はひどいもんらしいよ。
友達の中にも法律事務所とか、会計事務所とか勤めていた人がいたけどあそこはまともな人間の働くところじゃないって言ってたよ。悪いこと言わない。やめとき。」と言った内容。
「でも。まぁ。職安様のご紹介だ。まともなところしか紹介しないでしょ。」と、姉の忠告はちょっと大袈裟なんだよねと思いつつ、いつの間にか幸せな気持ちを抱きつつ深い眠りに落ちたのだった。
ところが大組織の息苦しさとこのままずーーーっとここにいても何のキャリアを積む事が出来ないという焦燥感から、「よし。この際、手に職をつけて一生自分でやっていける会計士になろう」と思い立ち、即座に某証券会社を退社。
とはいえ、家は裕福な方ではなかったので昼間は働き、夜は専門学校という計画で行こうと思い、退職後、早速、就職活動を開始。
どうせ働くのだから実務経験の積める会計事務所にしようとターゲットを絞って就職雑誌を片手に職探しに勤しんだ。
当時の感触として事務所の要求する条件は以下の3点。
? 年齢は24歳位まで、
? 簿記・財務諸表論のいずれか1科目取得者(もしくは会計士捕の有資格者)
? 会計事務所での実務経験2年以上
ところが当時、年齢27歳、資格なし、経験なしの私を雇ってくれる所等無く自分の考え方の甘さを痛感。
そこで、最後の砦、職安に出掛けることに。
求人は結構あるもののあまりの月給の安さに愕然。
「9時〜17時で実務経験1年以上。月給12万円・・・。おいおい。これが神奈川県横浜市の求人かぁ。これでどうやって生活していくんだよぉ!!」と怒りすら込み上げてくる。
そして、更にぱらぱらと求人票を捲っていくと
「9時〜17時。未経験者可。資格不問。女性に限る。月給19万円。残業代なし。春夏には特別手当10万円を別途支給」
これは、願っても無い求人で私は早速職安のカウンターに行き、職員に「ここを紹介して下さい」と願い出た。
職員のお兄さんは書類を一瞥すると受話器を取って先方と交渉を始めてくれた。
「どうかまだ他の人に決まっていませんように・・・」
就職活動2ヶ月目にして掴んだラッキーな求人。カウンターの下で震える手を抑えつつ先方の返事を待つ。
「まだ決まっていないみたいで会ってくれるようですよ。今日か明日の午後に面接したいと言っていますがどちらが宜しいですか。」と職員のお兄さんは優しく聞いてくる。
髪はぼさぼさラフな格好だった私は、迷わず明日の午後でお願いした。
面接は明日の2時に決定。
「面接してくれる」
そのことだけで私はもう感謝感激雨アラレ。
雇ってくれた暁には一生懸命働くぞ。
その夜はもしかしたら道が開けるかもしれないという期待と果たして雇ってくれるのだろうかという不安から興奮してなかなか寝付くことが出来なかった。
また、実はよく姉が以前から言われていたのが、
「あんたは個人の事務所とか探しているけど実態はひどいもんらしいよ。
友達の中にも法律事務所とか、会計事務所とか勤めていた人がいたけどあそこはまともな人間の働くところじゃないって言ってたよ。悪いこと言わない。やめとき。」と言った内容。
「でも。まぁ。職安様のご紹介だ。まともなところしか紹介しないでしょ。」と、姉の忠告はちょっと大袈裟なんだよねと思いつつ、いつの間にか幸せな気持ちを抱きつつ深い眠りに落ちたのだった。
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